9/30 まちづくり講座 報告

9月30日 まちづくり講座「プロデュースの視点から」

 

8月19日から開講している「茅野市まちづくりコーディネーター養成講座」は一部を「まちづくり講座」として公開講座としています。

 

 9月30日に開催されたまちづくり講座は、「プロデュースの視点から ~地域に継続した力を吹き込むために、市民と行政が連携したまちづくり~」。山形県置賜総合支庁農村計画課の髙橋信博先生をお迎えしました。

髙橋先生は山形県の職員であり、これまで農村の生活基盤・生活環境に取り組んでこられました。その県内外の1000件以上に及ぶ地域づくりの経験から、机上では決して学ぶことのできない地域づくりのプロセスやヒントを教えていただくことができました。

講座の様子

 

【地域づくり・まちづくり】

はじめに先生から投げかけられたのは、「地域づくりってなに?地域ってどこのこと?誰がつくりたいの?そして誰が地域づくりをさせたいの?」という質問。まちづくり、地域づくりの実践の前に、どうしてそれをやるのか、結果どうしたいのか、を捉えておくことがとても重要です。コーディネーターとしてまちづくりに関わるとき、そのタイミングは様々です。かなり進んでいるときもあれば、全くゼロからということもあります。地域づくり・まちづくりを今の断面だけで考えるのではなく、流れを整理することが大切です。コーディネーターの力が問われることを学びました。

 

【ワークショップの活用】

現在、ワークショップの手法はよく知られてきましたが、ワークショップの果たす役割は、まちづくりのうちの一部です。ワークショップに至る前に、目的をはっきりさせることや、参加したくなる仕掛けを作ることなど、下準備がどれだけできるかが成功のカギです。いろいろな考え方を持った人が集まるワークショップでは、正解はありません。でも、やり方次第で多くの方が納得する答えが出てきます。全ては「関心」を持ってもらうことから始まることを知りました。

 

【模擬ワークショップ】

午後は、実際にワークショップを行いました。納得した答えを得られるワークショップは、入念に考えられ、プランがしっかりと組まれているからこそ実現します。提案を整理し、必要な項目に整理し、参加者が共有し、というプロセスは、改めてワークショップの仕組みを理解するような体験となりました。参加者からは、「時間が足りない」と残念そうな声もあがっていました。

 

【番外編 行政職員コーディネーターの立場から】講座の様子

オプション企画として、塩尻市の元職員である清水進さんをお招きし、行政職員としてのコーディネーターの役割を学びました。様々な部署でコーディネーターとして活躍し、現在は市民の立場でまちづくりに参画している清水さんは、両方の視点から見えてくるまちづくりについてお話しいただきました。地域課題や市民からの要望も多様になっている現代、ひとつの部署だけでは解決できないことも増えています。行政こそ、横糸をしっかりと張り、組織内、そして 市民や団体、企業とつながりあってまちづくりをすすめる必要があるとお聞きしました。

 

お二人のお話をお聞きし、市民、行政、企業など、それぞれでまちづくりをすすめる時代ではない。各々と協働していくことの必要性を強く感じる講座となりました。時間を延長しておこなった講座でしたが、受講生の皆さんは最後まで熱心に話を聞き、学び取っていかれたと思います。

 

 

次回は、10月9日(月・祝)「マネージメントの視点から」と題し、たんぽぽの家理事長 播磨靖夫先生をお招きします。日本ボランティア学会の理事長を長年つとめられ、いち早くソーシャルビジネスを取り入れ、大きな実績を作られた方です。今後もなかなかお話を聞く機会がないので、ぜひご参加ください。